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I'll protect you.

第33章 10年越しの想い





真剣な眼差しで私を見つめているシン君




そんなシン君に私は迷わず首を何度も何度も縦に振った





『……ありがとう…ッ


本当にありがとう……』





いつも私を守ってくれていること





支えてくれていること





シン君の気持ちを





シン君の隣にいれる資格をくれて





ありがと……







「泣き虫」





嬉し泣きって本当にあるんだ





こんなにも幸せなんだ





シン君は私を引き寄せて私が泣き止むまでずっとギュッと抱きしめてくれていた






愛されたい







そう思ってた私はただ自分の殻に閉じこもっていただけだったのかもしれない





私にはちゃんと愛してくれる人達がいた







『一人じゃなかった……


私はみんなにちゃんと愛されてた……』






コウキ君






カナ






シン君







ありがと






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