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I'll protect you.

第34章 初カノ初カレ

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『こんばんわ~!急にすいません!』



『遅くに呼び止めちゃってすみません!』



「いいよいいよ。

そんなの気にすんな」



なにこの異様な光景……



私の家で私の友達とシン君が話してる……




『シン君、本当にごめん!

疲れてるのに……』



学校があったときとは違って、夏休みは選抜の練習が終われば終電で帰ってこれるシン君



毎日、どんなに帰りが遅くなっても必ず私の家に寄ってくれている。


今日もいつものように寄ってくれただけなんだけど……



「明日、部活も選抜もないし大丈夫だよ。

優の課題できたとこまででいいから見せて」



『シン君と勉強したところはできたんだけど

その他がわからなくて……』



私の隣に座って、私の数学の課題に目を通していたシン君が私の頭に手を置いた



「教えたところは完璧だ。

上出来!よくできました」




シン君は私の筆箱からシャーペンを取ってわからない所の解説をしてくれる




「ここは、sinθを求めたいんだから、

このsin²θ+cos²θ=1の式に当てはめて──




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