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I'll protect you.

第34章 初カノ初カレ




『わかりやすい……』



『で…できた……』




シン君の解説を聞いた早紀と葵はさっきまでペンが止まっていたのが嘘のようにスラスラを問題を解いていく



私はプリントをやってるフリをしながら隣をチラ見



真剣な眼差しでシャーペンを滑らせるシン君にまた胸きゅん



「優、ここにコンタクト捨てていいか?」



『うん、いいよ!

って、シン君コンタクトだったの!?』



「うん。サッカーやってると眼鏡邪魔だから」





……衝撃の事実




コンタクトを台所で取ったシン君は目を細めながらこちらに戻ってきたと思うと、自分の鞄をなにやらゴソゴソしている




「よし、完璧。気分爽快」






ちょっと待って……!!!!



気分爽快じゃないよ!!





『シン君!

ちょっとっっ!!!』



慌ててシン君の顔を手で隠しても時すでに遅し……









『『カ…カッコイイ……!♡』』





早紀と葵の目がハートになっていた……






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