I'll protect you.
第37章 独占欲
優が学校をサボるなんてな……
そんなこと思いながら冷蔵庫から麦茶を出してテーブルの前に座る優に手渡した。
何も言わずコップに入っている麦茶を見つめる優。
……なんか元気ない
「学校でなんかあったの?
もしかして、俺の事で周りの奴等になんか言われたりとか……?」
『……違うよ』
「優…」
学校で何かされたのか……?
『……ただ、シン君に会いたかったの』
そう言って、無理に笑って見せる優の目がどこか淋しげだった。
「優、こっちおいで」
その不安を消し飛ばしたくて俺は力いっぱい優を抱きしめた。