I'll protect you.
第37章 独占欲
涼太に指定された場所に着くと、もうすでに涼太はそこにいて、アタフタしている涼太
「落ち着けって!
案内するだけでいいから!」
「えっとえっと…っ!」
「早くしろ!」
どうにか、訳のわからない涼太の案内を解読しながら進んでいくと、少し離れたところからコウの声が響いた
「ッ!!…危ないッ!!!!」
その声を頼りにたどり着くと
カナが倒れていた。
俺は頭に血が上って、自分でも制御できなくなってたんだ。
「黙れ、殺すぞ」
本気で殺してやろうかと思ったんだ
……だけど、
なんでここに
サッカー部の眼鏡が……
神崎 直人は俺に殴りかかったフリをしたんだ。
俺は神崎の胸ぐらを掴んで引き寄せると神崎はフッと笑った
「……なにやってんだろうな、僕は…」
「は?」
「早く殴ってください。
そしたら僕は何もしないで倒れてればいいんですから……」
こいつには何かある、そう思ったんだ。
俺はオーバーにメガネが飛ぶように軽く殴ったフリをした。