I'll protect you.
第37章 独占欲
俺達はどうにか優を助けたくて、色々考えてみてもわからないことの方が多くてどうすればいいのかわからなかったんだ。
そんなある日の月曜日
「シン帰ろうぜー」
「悪い。大会近いから月曜日も練習なんだ。
コウと先に帰ってて」
優が抱かれる月曜日
わかってても何もできない俺はぶつける宛がないこのムシャクシャした感情をサッカーにぶつけた。
そんな時……
『心くん、携帯鳴ってますよ』
「すいません。わざわざありがとうございます」
サッカー部のマネージャーが俺の携帯が鳴っていることに気付いてわざわざ部室から持ってきてくれたんだ。
「もしもし!涼太だけど!」
「……どうした?」
「優ちゃんの義理の兄さんが奏斗と光輝を連れ出して……!!!」
「今どこにいる」
俺は電話を切って、そのままみんなの元へと走った。