I'll protect you.
第37章 独占欲
それからは、部活でキツい練習メニューを組まれても、毎日そんなことしていると体力もついてきて
体調を崩すこともなく部活と選抜の両立ができた。
テスト期間は部活も選抜も強制的に休みになるため、
みんなと久々にずっと一緒に過ごした。
ただの勉強会で、ただの泊まり
たったそれだけのことなのに、
俺には別の世界に思えた。
確かに、前まではこの場所に俺がいて当たり前だった。
でも、みんなと一緒にいる時間が増える度に、
この場所に俺がいることに違和感を感じていた。
そんな時、
『シン君、携帯鳴ってるよ!』
俺は優から携帯を受け取り家の外へ出た
「はい、どうした?」
〈 優さんの話なんだけど、
昔、無理矢理写真撮られたりしてないか?〉
「写真?」
携帯を握る手に力が入る。
俺が想像してる写真と、
神崎が言っている写真が一致してないことを
ただ、願うしかなかった
〈 優さんがレイプされてる写真だ… 〉