I'll protect you.
第37章 独占欲
それから
俺達は付き合い始めて
喧嘩もなく仲良く過ごしてたよな。
いくら忙しくても優に早く会いたくて
その為だけに、部活も選抜も頑張っていた
────そんなある日
「見てみろよ、コレ」
「うおっ!?マジすげぇ!
こんなのどっから手に入れたんだよ?」
「先輩から送られてきたんだ。いいだろ?」
サッカー部の部室に荷物を置きに行くと、
携帯を見せながら鼻の下のばしてる奴がいた。
「そこに荷物置きたいんだけど……」
正直すんげぇ邪魔なんだけど
「ひゅ、日向!?
え…っと、俺ら先練習してるわ!」
「……?おう、そうか」
そいつらは、そそくさと部室を後にして行った。
なんだ、あいつら……
最初はそんな風にしか思ってなかったんだ
だけど、
そんな日々が何日も続けば俺もおかしいと思い始めたんだ。
「おい。お前ら何コソコソしてんだよ」
俺は話してる奴らの間に入り、肩を掴んで逃げられないようにしっかりホールド。
「日向!!?」
そのうちの一人が慌てて携帯を隠したんだ。
「……携帯?
携帯見ながら俺の事話してたわけ……?」
俺は神崎の言葉を思い出して、背筋が凍りついた
《 優さんのレイプされてる写真 》
まさか……!!!
「携帯よこせ!!!」