I'll protect you.
第38章 いつか、また……
強引に腕を引いて私の一歩前を歩くコウキ君
教室に戻らず一階へと階段を駆け下りる
『コウキ君!!
どこ行くの!?ちょっと!!』
私は抵抗して腕を振り払おうとしたけどコウキ君はそれを阻止。
そんな私の行動に痺れを切らしたのか、コウキ君は初めて私に声を荒らげた。
「いいから付いて来い!!
このままシンに会えなくていいのかよ!!!」
『……え?』
言ってることがわからない。
これじゃあ、まるで……
もうシン君に会えないみたいじゃない……
私は放心したまま、コウキ君に腕を引かれて電車に揺られた。