テキストサイズ

I'll protect you.

第38章 いつか、また……






涙が止まらない






あの日、シン君から全てを聞かされて





シン君に何かあったらって





シン君が私のせいで大変な思いをしてるって





そう自分に言い聞かせて私はシン君と別れるって決めた。




──────あの時




〈 優、別れるって本気で言ってんのかよ〉



《 離して! 》


〈 優!俺は……ッ!!《離して!!!》




私の手を掴んで引き止めたシン君



何か言おうとしてたシン君の手を振り払って後ろを一切振り向かず、走って家を出た





『…シン君……っ…』






私のために、




大好きなサッカーを捨て





学校をやめた。





みんなと居る事を何よりも大切にしていたシン君が





今、コウキ君とカナを置いて遠くに行ってしまう







「ユウ、行くぞ!」






私達はシン君の元に走った







ストーリーメニュー

TOPTOPへ