
I'll protect you.
第38章 いつか、また……
空港の中、時刻表を見ながらグルグル走り回る。
いろんな国の人が別れを惜しみ
久々の再会に歓喜している人達
そんな人達を余所に、シン君がいる場所に走った。
「すいません!もう乗っちゃいましたか!?」
『はい。もうすでに乗車しております』
近くにいたCAの人を捕まえて、展望デッキの場所を聞いてまた走った
展望デッキへと繋がる、透明な扉を通るとそこには
「カナ!シンの飛行機は!?」
「あれだよ」
カナはそう言って、今まさに飛び立った飛行機を指さした
『間に合わなかった……』
