
I'll protect you.
第40章 受験生
いろんな学校の生徒
その中を私達も歩いていく
ここにいるのは同じ志を持った仲間だ。
『あの人、超カッコイイ!
あんたの前の席じゃん!』
『見てよあの人!カッコ可愛いんだけど!!
中性的な顔タイプなんだよね〜』
『どこの高校だったのかな〜?』
どこへ行っても、話題の中心にいる2人。
みんな、勉強をして集中してるのかと思いきや、
見てるところはカッコイイ男の子だった。
『想像してたセンターと違う……』
これじゃあ、いつもと同じじゃないか!!
そのせいもあってか、私は平常心を保ったまま、リラックスして試験に挑むことができた。
「優、どうだったー?」
『バッチリよ!!
光輝君とカナはー?』
「「バッチリ!!」」
試験を終えて、さっさと帰ろうとする私達を余所に試験会場がザワつく
「あれ見ろよ!
先月引退したモデルの…っ!」
『嘘!?本物!?』
『日本の大学に受験するのかな!?』
キャーキャー騒ぐ女子の甲高い声
また、カッコイイ人でも見つけて騒いでるんだろうなー
私達は何も気にせず家へと帰った。
