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意地悪でHなお勉強

第8章 汚れていく私

「陽架梨…?泣いてんの?」


え…?


あ、ホントだ…。頬に冷たいものが感じる。



全然気づかなかった…。


「ねぇ、何泣いてんの?怖いの?嫌なの?!」


…どっちもかも。



ゴンッ




いった…っ。



「ねぇ、何で?何で?俺のモノでしょ?俺のこと好きでしょ?!」


ねぇ、ねぇと狂ったように弥竜は私に暴力を振るった。



私はなき叫んだ。声がかれるくらい…。





…突然弥竜の暴力が収まった。





「あ…ああああごめん、ごめん、ごめん!!!!ほんとごめん…。カっとなっちゃって…。今縄と目隠しとるから、服着て…?」




「…。」


答える気にもならなかった。


痛い。全身が痛い。これからもきっとこれに耐えなきゃいけないのかな…。



弥竜から乱暴に服を取り、走って家に帰った。





「ふ…っうっうわぁぁぁぁぁん。」

通りすぎる人なんて気にしないで泣いた。気がすむまで泣いた。



あぁ、やっと家だ。もう泣き疲れた…。早く休みたい。



ガチャ


ドアを開けるとそのまま自分の部屋へ向かった。



「…っふ…っうわぁぁぁぁぁん。」


また思いだしちゃったよ…。


思いだしたくないのに…っ。



もう、心も体もボロボロ。


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