ショートラブストーリー
第6章 祐香(ゆか)
12月23日
祝日のこの日は友喜はバイトで。
あたしは芽生と、ケーキの材料を買いに来ていた。
「芽生ってクリスマスケーキ作る派なんだね」
「うん。小さい頃はお母さんが作ってくれてて。何かこの時期になると作りたくなるの」
「へぇ…。うちは買う派だったなぁ」
「買うのも色々選べて楽しいよね」
「あたしは苺のケーキが食べたかったんだけど、お兄ちゃんがチョコケーキがいいってケンカして…あれ?」
何気なく向かいのお店を見たら…あれ、友喜だよね。
メンズ服の店で、コート着てる。
普段はブルゾンかダウンジャケット着てることが多いから、コート着てるの初めて見たかも。
背が高いから、丈の長いコートがとっても似合ってる。
「どしたの!?…あれ?友喜くん?」
「やっぱそうだよね…今日バイトって言ってたのに何してんだろ!?」
すると友喜の前に、すらりとした30歳くらいの女の人が現れた。
その人は友喜の襟を直したり、腕を上げ下げさせてバランスを見て…
何か、すごく仲良さげなんだけど!!
二人とも笑顔で何か話して…友喜が脱いだコートを女の人がレジに持ってった。
「何あれ!?」
「店員さん…じゃないみたいだね」
「何で女の人がお金払ってんの!?」
「プレゼント…だったりして…」
「何でよ!?」
「しっ!!出てくるみたい」
芽生が唇に指を立てて黙ってと指示された。
何でこんな張り込みみたいな真似しなきゃならないのよ!!
祝日のこの日は友喜はバイトで。
あたしは芽生と、ケーキの材料を買いに来ていた。
「芽生ってクリスマスケーキ作る派なんだね」
「うん。小さい頃はお母さんが作ってくれてて。何かこの時期になると作りたくなるの」
「へぇ…。うちは買う派だったなぁ」
「買うのも色々選べて楽しいよね」
「あたしは苺のケーキが食べたかったんだけど、お兄ちゃんがチョコケーキがいいってケンカして…あれ?」
何気なく向かいのお店を見たら…あれ、友喜だよね。
メンズ服の店で、コート着てる。
普段はブルゾンかダウンジャケット着てることが多いから、コート着てるの初めて見たかも。
背が高いから、丈の長いコートがとっても似合ってる。
「どしたの!?…あれ?友喜くん?」
「やっぱそうだよね…今日バイトって言ってたのに何してんだろ!?」
すると友喜の前に、すらりとした30歳くらいの女の人が現れた。
その人は友喜の襟を直したり、腕を上げ下げさせてバランスを見て…
何か、すごく仲良さげなんだけど!!
二人とも笑顔で何か話して…友喜が脱いだコートを女の人がレジに持ってった。
「何あれ!?」
「店員さん…じゃないみたいだね」
「何で女の人がお金払ってんの!?」
「プレゼント…だったりして…」
「何でよ!?」
「しっ!!出てくるみたい」
芽生が唇に指を立てて黙ってと指示された。
何でこんな張り込みみたいな真似しなきゃならないのよ!!