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ショートラブストーリー

第11章 美帆③

課長がふぅ…と息を吐いたのは分かった。

だけどそこまで。

睡魔に襲われたあたしは、課長の言葉も途切れ途切れしか聞こえなくて…

「でも…たかだか……ないかって……君が…………」

完全に眠りに落ちる前に、課長の笑い声が聞こえた。

あ、課長、笑ってる?

笑ってる顔、見たかったな…。

でも、すぐに笑顔を思い浮かべられるから。

だから、せめて夢で。

夢の中で、笑顔を見せて下さいね。

そうしたらあたしも笑顔になれますから。

そんな事を願いながら…

あたしは眠りの世界に落ちていった…。



終わり

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