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ショートラブストーリー

第12章 瑛大(えいた)

「本当に俺でいいの?」

ベットの中で、並んで。

いささか自虐的な問いを口にすると、美帆が胸に顔を埋めた。

「課長がいいんです」

そう言いながら、ぎゅっと抱きついてきた。

「…二人の時はその呼び方、変えないか?」

「え!?…あっ」

今気付いたのか!?

無意識なのか、今までの習慣なのか…。

「瑛大」

「…えいた…さん」

「何?美帆」

すると、ふふっと嬉しそうに笑い

「瑛大さん、大好きです」

チュッ、と唇に軽くキスしてきた。

全く、どうしたものか。

「そういう事言われると、我慢出来なくなるんだけど」

「え!?んっ…!!」

美帆を抱き締めて、唇を奪う。

そのまま美帆の上に乗った。

離れたくないのも事実だけど。

それ以上に。

俺のいない会社に置いていきたくない。

…倉田に釘差しておかないとな…。

美帆を愛しながら、頭の奥では色々と策を講じていった。


おわり

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