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ショートラブストーリー

第3章 高橋×真由美

ふと気づくと、真由美ちゃんが誰かと話してる。ただの客と話してるようには見えない。

誰だろ。職場の人かな…?

「12番誰か行けるか!?」

オーナーの声に、料理を届けるついでに様子を窺いに行く。

「河野さん、何かいつもと感じが違うから分からなかったよ。うちの制服より可愛いし似合うね」

そんなほめ言葉に照れ笑いで返す真由美ちゃん。

俺はカウンターに戻って、オーダーをこなしていった。

何だろう。何か…面白くない。

出来上がった品を届けに行くと、さっきの客が連れと話してるのが聞こえた。

「河野ってあーゆーカッコするとエロくね?」
「何?山下タイプなの!?」
「違うし。どっちかって言えば総務のエリちゃんだな」
「あ~、クールビューティ系ね」
「河野はロリ顔で巨乳ってのがオイシイかな。一度見てみたいだけ、みたいな?」

笑いあってる二人を見て、俺はイライラして仕方なかった。

実害はなくても、真由美ちゃんを汚された気がした…

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