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ショートラブストーリー

第1章 真由美

「はい、お待たせ」

「あ、ありがとうございます」

テーブルに置かれたカップを見て思わず声をあげた。

「わぁっ!かわいい~」

カップの中にラテアートがしてあるの!!

あたしの反応に高橋さんは嬉しそうにしてる。

「まだ習いたてだからあんまり巧くなくて…オーナーからは『まだまだお客さんには出せないな』なんて言われてんだけどさ」

「え~!?こんなにかわいいのに!?猫とハートですよね」

「うん。わかった?良かった~」

「かわいすぎて何か勿体なくて飲めないなぁ」

「ははっ。そう言ってくれるのは嬉しいけど、温かいうちに飲んでよ。」

高橋さんは笑顔を浮かべると、注文をききに他のテーブルに行ってしまった。

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