テキストサイズ

ショートラブストーリー

第3章 高橋×真由美

お店の片付けが終わって、あとは着替えて帰るだけになったとき、高橋さんが手を合わせて謝ってきた。

謝ることないのに。

確かにデート出来なかったのは残念だけど。

デートするよりももっと高橋さんを知れた。

「じゃあ、これからデートしましょ。…あたし、お腹空いちゃった」

にっこり笑って高橋さんを見る。

高橋さんはあたしをハグすると、チュッと音をたててキスしてきた。

「じゃ、お詫びに夕飯ご馳走させて。何がいい?」

「…お昼のまかない、パスタだったから…それ以外で」

「OK。…承りました」

お互いの額を合わせてくすくす笑いあった。

付き合ってからも高橋さんは優しくて、安心できる…あたしの大切な人、だ。

夕食をとって、車でアパートまで送ってもらっている間に

あたしはひとつの決意を固めた―

ストーリーメニュー

TOPTOPへ