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ショートラブストーリー

第3章 高橋×真由美

真由美ちゃんを送り届ける車中で、いろんな話をしながら運転していた。

もっぱら店での話が多かったのは…まぁ、仕方ないかな。

だけど、同僚が来てた、って話になったら…例の二人組の会話も思い出して。

あの時はイライラしたあの会話も、きっと男同士の軽口の延長なんだろう、って思えるまで落ち着いた。

―俺だって、仲のいい奴と酒呑みながら、何の気なしに女の子のこと言ってるかもしれない…

ただ、相手が真由美ちゃんだから。

他の誰にもそんな目で見てほしくない、ってのが本音で。

俺。ほんとに惚れてんだな~。


そんなこんなで早くも車は目的地に到着した。

いつものようにアパート前で車を停めようとすると、真由美ちゃんが声をあげる。

「あ、あの!!向こうの角の辺りまで行ってもらえますか?」

「ん?どうした?」

「あっちに駐車場があるんです。…もう少しお話ししてたいから…うち、来ませんか?」

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