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ショートラブストーリー

第4章 美夜子(みやこ)

「やったぁ!!完成~♪」

貴史のおかげでプリントも出来上がって、あたしは両手を上げて伸びをした。

「ん~、あー、助かったぁ。たかちゃんありがと」

「どーいたしまして。…終わったんなら早く帰れよ」

「もぅ。そんな邪魔者扱いしなくてもいーじゃん」

何だかいつもより素っ気ない。

そんなに怒らせちゃったのかな!?どうしたら機嫌直してくれるんだろ。

「たかちゃん。今日のお礼、何がいい?」

思わずそんな言葉が口から飛び出した。

「は?」

「今日はホントに助かったし。無理言ってゴメンね」

「あぁ…別にいいけど」

「え~、じゃあさ、うちの部の綾子ちゃん、紹介してあげようか?あのAVの人に何となく似てるよ!?」

自分でも何言ってんだか分かんない。でも貴史が機嫌直してくれるなら…。そんな考えだったのに。

「お前…正気か!?」

貴史の冷ややかな言葉で、逆効果だったと気づく。

「お前の礼って何?」

「だ…だって!!そんな不機嫌になるくらいお気に入りなんでしょ!?あーゆーキャシャい人がタイプなんじゃないの!?」

さっき見た映像が頭の奥でよみがえる。

白い肌。細い腰。…あたしとはまるで違う、オンナノカラダ。

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