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ショートラブストーリー

第4章 美夜子(みやこ)

「たかちゃんがあーゆー子と付き合いたいなら、あたしの周りにいる子だと綾ちゃんが一番それっぽいし、だから」

「だからって…いつ俺が女紹介しろって言ったんだよ」

「え!?…いたっ!!」

デコピンされて、額を押さえたまま貴史を見返す。

「お前、バカか!?」

「だって…」

うっすら涙目になったあたしに、貴史はため息をついた。

「それにお前誤解し過ぎ。あのDVDは公太からの借り物で俺の趣味じゃない」

「え…えぇ!?」

あたしがあまりにも驚いてたからか、貴史はぷっと吹き出すと

「何だよ。お前、俺の好み知らないのか?こんなに長く一緒にいるのに?」

「だって!!今日たかちゃん何か変だったし、DVDの話すると不機嫌になるし…」

しどろもどろで説明するあたし。

「お気に入りAV勝手に見られて不機嫌になるって…俺のことどんだけ心の狭い男だと思ってんの!?」

「うっ…ごめんなさい…」

言葉にして言われれば、確かにその通りです。

「じゃあさ、何で機嫌悪かったの!?」

理由が見当たらなくて訊ねると、貴史は眉をしかめて、ベッドに座った。

「……教えない」

「えぇ!?なにそれ!!」

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