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ショートラブストーリー

第4章 美夜子(みやこ)

貴史の唇があたしの唇に触れた。

優しく触れるだけのキスを何度も繰り返してく。

はじめ驚いて目を見開いてたあたしだけど、
そのうちに力も抜けて、うっとりとした気分で目を閉じていた。

「……分かるだろ?」

あたしはくすりと笑って

「うん…でもたかちゃんの声で聞きたい」

「…バカ」

あ、たかちゃん照れてる!!何か嬉しい!!

「ねぇ、もっとしたい。もっと…しよ?」

そのままベッドに倒れ込んで、貴史にキスをした。

「たかちゃん…大好き」

「美夜子…」

貴史が体勢をかえてあたしの上に乗った。髪を撫でられて、頬に指先で触れる。

「…いいのか?」

「たかちゃんだから…いいよ」

これから起こることを予想して、あたしは目を閉じた。

貴史の手があたしの胸に触れた。

あたし、あんまりおっきくないし…がっかりしてない…?

優しく揉まれながらキスをして…舌先が触れあったら、電気が走ったみたいにビリっとした。

思わず目を開けて、至近距離の貴史と目があって、急いで目を閉じる。

たかちゃん、目、開けたままでキスするんだ…。知らない人みたいな表情してた。

そのまま唇が顎から首筋をたどり、デコルテの辺りを甘噛みされて、シャツのボタンの一つ目を外されて…

「たかちゃん、ごめん!!ストップ!!」



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