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ショートラブストーリー

第4章 美夜子(みやこ)

貴史の手を上から押さえて、あたしは叫んでた。

「…何だよ」

「無理!!恥ずかしい!!…自分で脱いでいい!?」

貴史は目を丸くして…笑いだした。

「お前…ホントにバカ。雰囲気ぶち壊し」

「うっ…ごめんなさい…」

「後で覚えとけよ!?」

貴史はベッドから起きると、

「何か喉乾いた。…水、飲んでくる」

と、部屋から出ていった。



あたしは無人の部屋で大きくため息をついた。

あ~、なんか緊張する!!

あたしの知らないたかちゃん。オトコノヒトな顔したたかちゃん。

知らないたかちゃんの事を、もっと知りたいって思うから…。

あたしはシャツのボタンを外した。



貴史が部屋に戻ると、電気が消され真っ暗になっていた。

「美夜子?いる?」

電気をつけると、机の上に美夜子の服が畳まれて置いてあり、ベッドの中から

「電気つけちゃダメ!!」

って叫んでる声がした。

貴史はそのまま、布団の塊に近づく。

「美夜子サン、電気消したら俺ベッドまでたどり着けないけど?」

「だって…何か恥ずかしい…」

「じゃ、やめる?」

「えぇ!?」

慌てて布団から顔を出した美夜子にキスをした。

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