まとまらないお話たち
第9章 9
命ある者は同じ種と意思を伝達しあうのか、宇宙という黒い海に浮かぶ星と星。
すべてが互いを構築している成分など、また棲息している生物の情報交換を「波」というテレパシー手段を用いてしている……。
なんて多少無理やりにまとめた論理が唱えられたのは今年の春のことで。
その直後に僕はX-02に呼ばれることになる。
他の惑星からの移住者も多い僕らの星。
仲間を助けろとは言わないから、様子だけでも見てきてくれないかと何人かの地球人に頼まれたこともあり、また大学の講師からレポートを書くようにと言われたこともあり、僕はこの地球へ現在いる訳だが……。
どちらにしろ、あまり良い出来は期待できない。
だからX-02の言うとおり、旅行として楽しめばいいのか……それも無理そうだ。
せめて生存者が一人でも残っていれば……発つ時はまだ生命反応が複数あった。
おそらくその保護も狙いなのだろう。
そうでなければわざわざ、地球言語を話せる人間をここへ来させるだろうか。
X-02と話せるものは別に僕じゃなくても大勢いるのだから。
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