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まとまらないお話たち

第11章 11


「読唇術ですよ」
お礼に茶を奢るのを口実に、カシューはその訳を訊くことが出来た。
少女の発した言葉を復唱しようと、己も唇を動かす。
どくしんじゅつ?
「唇の動きで相手の人が何を話そうとしているか……解るんです」
自分の唇を指しながら言った少女に、ただただ驚くしかなく。
初耳だ。
自然と口が動いた。

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