まとまらないお話たち
第11章 11
「……わかっていたんなら紙とペン、貸してあげれば……」
「いや、そろそろ君が来てくれるんじゃないかと思ってさ」
「もう」
苦笑したあとで、こちらへ向いた少女はにっこりと笑い。
「そのまま口を動かして良いですよ。普段通りに話して下さい。私、伝えますから」
自身の胸に手をあててそう言った。
まさか、と思ったが。
「……」
しばし黙考し、逡巡したあとで、カシューは意を決す。
震える唇を動かす。
少女には通じた。
一つ一つの唇の動きが、間違うことなく。
こちらの形を声に出して音として、少女が代弁してくれたおかげでカシューは無事にこの日、剣士として登録することが出来た。
「いや、そろそろ君が来てくれるんじゃないかと思ってさ」
「もう」
苦笑したあとで、こちらへ向いた少女はにっこりと笑い。
「そのまま口を動かして良いですよ。普段通りに話して下さい。私、伝えますから」
自身の胸に手をあててそう言った。
まさか、と思ったが。
「……」
しばし黙考し、逡巡したあとで、カシューは意を決す。
震える唇を動かす。
少女には通じた。
一つ一つの唇の動きが、間違うことなく。
こちらの形を声に出して音として、少女が代弁してくれたおかげでカシューは無事にこの日、剣士として登録することが出来た。
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