まとまらないお話たち
第12章 12
惑星全体という規模になると、大小構わず全土の国王の同意が必要だが……。
「『神殺の日』程の規模じゃないが、奴らは魔力を持った生き物をすべて消すつもりらしい」
カイルの言葉に、半ば絶望を感じた。
『神殺の日』は人間が自分達ドラゴンを滅ぼした大戦争。
ドラゴンを神と崇める人は、それを殺すことを神殺しと名付けていた。
偉大な日……だと、その日は祝日になっている。
純血の竜は2段階の変身を遂げる。
翼を生やした人間と、それから本体…真の姿。
その第3(本)の姿(体)ならば、けして負けることはなかっただろう。
数が減ることはなかっただろう。
しかし、その時は第2(翼)の姿(人)が限度だった。
赫月の晩の前日。
晩を迎えれば、膨大な魔力を得られる。
だがその前日は、ほとんどが力を使い果たし弱まっている……人間はちゃんと計算していた。
それから、ドラゴンの弱点も。
エレオスはその現場にはいなかったからわからないが、…噂には聞いている。
直接見たわけでもないのに惨劇がその場に見えた気がして、目を閉じた。
「それで民を縛る訳か。刃向う者を片づけてから……」
なんて連中だ。
どの国の王も頭が腐ってる。
いきなり滅ぼしたり、かと思ったら利用してきたり、
「魔法使い…も、狙われるんだろ? 人が人を襲うようになっちゃ、終わりだな」
「……協力すれば、殺されないらしいよ」
「しない」
「だよな。タルートもそろそろ城を出るってさ」
「あんな城、早く出た方がいい」
言ってエレオスは踵を返した。
「おい、どっちへ行くんだ。そっちは城の方向じゃ…」
「その話聞いて、王に頭下げる気がなくなったんだよ」
「エレオス!」
カイルに呼ばれたが無視してただ足を速めた。
「『神殺の日』程の規模じゃないが、奴らは魔力を持った生き物をすべて消すつもりらしい」
カイルの言葉に、半ば絶望を感じた。
『神殺の日』は人間が自分達ドラゴンを滅ぼした大戦争。
ドラゴンを神と崇める人は、それを殺すことを神殺しと名付けていた。
偉大な日……だと、その日は祝日になっている。
純血の竜は2段階の変身を遂げる。
翼を生やした人間と、それから本体…真の姿。
その第3(本)の姿(体)ならば、けして負けることはなかっただろう。
数が減ることはなかっただろう。
しかし、その時は第2(翼)の姿(人)が限度だった。
赫月の晩の前日。
晩を迎えれば、膨大な魔力を得られる。
だがその前日は、ほとんどが力を使い果たし弱まっている……人間はちゃんと計算していた。
それから、ドラゴンの弱点も。
エレオスはその現場にはいなかったからわからないが、…噂には聞いている。
直接見たわけでもないのに惨劇がその場に見えた気がして、目を閉じた。
「それで民を縛る訳か。刃向う者を片づけてから……」
なんて連中だ。
どの国の王も頭が腐ってる。
いきなり滅ぼしたり、かと思ったら利用してきたり、
「魔法使い…も、狙われるんだろ? 人が人を襲うようになっちゃ、終わりだな」
「……協力すれば、殺されないらしいよ」
「しない」
「だよな。タルートもそろそろ城を出るってさ」
「あんな城、早く出た方がいい」
言ってエレオスは踵を返した。
「おい、どっちへ行くんだ。そっちは城の方向じゃ…」
「その話聞いて、王に頭下げる気がなくなったんだよ」
「エレオス!」
カイルに呼ばれたが無視してただ足を速めた。
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