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まとまらないお話たち

第16章 16


封筒ごと、手の中で握りしめるとくしゃりと紙の潰れる音がする。
「なんだコレ……。ファンレターかと思ったら……(読んでた時間を返してほしい)」
落胆した心では、わざわざゴミ箱へ捨てるために椅子から立ち上がるのも面倒に思えた。
どうせ後で拾う羽目になると思いながらも、バスケットにシュートを決める真似事をしてゴミ箱へ投げ入れる。
放物線を描いた紙のボールは、ぽすん、と小気味よい音を立てて屑のバスケットに落下した。
ナイスシュー……。

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