まとまらないお話たち
第2章 2
ああ、でもブルッと体の芯が震えたのは…ドキンと胸の鼓動が響いたのはなんでだろう。
「嫌に決まってるじゃないですか…!」
第一場所を考えろ、と言いたい。
ここ学校の駐車場ですよ、先生!
「…そう」
その時に逃げていれば良かったんだ。
その時に口元に藤堂が弧を描いたのに気付いていれば。
「じゃあ、軽く一回だけ」
低いささやきが耳元で響いた。
「…!」
直後、視界は先生の顔で覆われて。
生暖かくて柔らかいものが唇に…、
「…」
わずかな唇の隙間から耳や肌に感じていた熱い吐息が直に流れ込んでくる。
…少しきついタバコの臭いもどこからか鼻腔へと伝わってきて。
数秒間の、永遠にも感じた数時間の間、思考が途切れた…放心。
「―――ごちそうさま」
でも先生のその言葉に正気に戻って、抵抗しようとしたときにはソレは離れていて。
先生の胸に手をそえるも、……もう遅い。
満足そうな笑顔を浮かべた藤堂に脱力。
「……っっ(本当に一回…)」
そういえば、なんでこんなにすぐに終わったことが、残念に思うのかな。
というかあまりにも突発的すぎてファーストキスだと実感できない………もう怒る気力もないよ、センセ。
「じゃ、行くかー」
平然と何事もなかったかのようにまた私のベルトを勝手に締めて、自分の方も締めて。
「……」
エンジンを吹かし、走り始めた車。
…知らず知らずのうちにため息がもれた。
勝負をしていた訳じゃないけど、もし藤堂が敵に回ったその時は。
私は多分きっと……いや、絶対。
勝てないんだろう。
「(今後は注意しないと…)」
うん、じゃないとまたこっちの否応もなくされてしまう。
それだけは勘弁してほしいです、…慎之介先生。
「嫌に決まってるじゃないですか…!」
第一場所を考えろ、と言いたい。
ここ学校の駐車場ですよ、先生!
「…そう」
その時に逃げていれば良かったんだ。
その時に口元に藤堂が弧を描いたのに気付いていれば。
「じゃあ、軽く一回だけ」
低いささやきが耳元で響いた。
「…!」
直後、視界は先生の顔で覆われて。
生暖かくて柔らかいものが唇に…、
「…」
わずかな唇の隙間から耳や肌に感じていた熱い吐息が直に流れ込んでくる。
…少しきついタバコの臭いもどこからか鼻腔へと伝わってきて。
数秒間の、永遠にも感じた数時間の間、思考が途切れた…放心。
「―――ごちそうさま」
でも先生のその言葉に正気に戻って、抵抗しようとしたときにはソレは離れていて。
先生の胸に手をそえるも、……もう遅い。
満足そうな笑顔を浮かべた藤堂に脱力。
「……っっ(本当に一回…)」
そういえば、なんでこんなにすぐに終わったことが、残念に思うのかな。
というかあまりにも突発的すぎてファーストキスだと実感できない………もう怒る気力もないよ、センセ。
「じゃ、行くかー」
平然と何事もなかったかのようにまた私のベルトを勝手に締めて、自分の方も締めて。
「……」
エンジンを吹かし、走り始めた車。
…知らず知らずのうちにため息がもれた。
勝負をしていた訳じゃないけど、もし藤堂が敵に回ったその時は。
私は多分きっと……いや、絶対。
勝てないんだろう。
「(今後は注意しないと…)」
うん、じゃないとまたこっちの否応もなくされてしまう。
それだけは勘弁してほしいです、…慎之介先生。
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