まとまらないお話たち
第2章 2
どうやら、ビンボー人の気持ちは彼にはわからないみたいで…。
「失礼しま、す」
また変に感づかれてからかわれるのもいやなので一気に車内へと上がりこんだ。
…イケメン教師の車(外車)に乗ることなんてもしかしたら一生ないかもしれないし。
イケメンはイケメンでもこの人は変人という部類に相応するけど。
とりあえずここは、楽しんだ勝ちでしょう、うん。
「…」
話は変わるけど、このリング…お礼のブツは一体何が良いんだろう?
男の好みってさっぱりわからない…やっぱりバレンタインの時にでもチョコあげればよかったなぁ。
(どうせ今年で最後だったんだし、3年間の礼代わりに)
「…山郷、出ても良い?」
「えっ? あ、はい!」
思考中断。
とりあえず礼の件はあとでにして、ここはドライブというものを楽しみ…
「……いや、だからさ。ベルト」
…ベルト?
腰から腹にかけて手をあてるけど私スカートだからベルトなんて…。
「!(あ、あぁシートベルトかぁ)」
赤面。
顔が熱い、アツイ。
てっきりもう出発した気分でいたよ、私…!
「…いいよ、俺がしてやる」
笑われて更に体が硬直して、結局じっと大人しく待機。
こ、これじゃあ…藤堂のことを悪くは言えない…。
「とっ…し、慎之介先生っ。指輪のお礼…何がいいですか?」
「…礼?」
途端に笑いを止めてきょとん、とした顔をする。
「別にいらな………あ、じゃあ」
そのままでいくかと思ったのに。
何やら思いついたようでイタズラっぽい笑みを浮かべて。
「?」
今締めたばかりの自分のシートベルトを外した。
そのまままた少し前みたいにこちらへと寄ってくる。
ベルトを直すつもりなのかな? でも別によれたりはしてな…
「―――コレがいい」
すっと先生の人差し指が唇に触れて。
直後下の方でカチャ、というベルトが外れた音。
自分のまで外して私のまで外して。
一体なんのつもりなの、先生?
「!(まさかっ…)」
座席と座席の間があまりあいていないのが幸か不幸か。
悟った時には藤堂との顔の距離が近い。
「あ、あのせんせ…」
“冗談ですよね?”
ぱくぱくと口を動かす。
問いかけは声にならず変わりに息が出ただけ。
「…ユリがイヤならしないけど。どっち…?」
唇に熱い吐息を吹きかけといて。
今度は耳ですかい…! このヘンタイ教師…!!
「失礼しま、す」
また変に感づかれてからかわれるのもいやなので一気に車内へと上がりこんだ。
…イケメン教師の車(外車)に乗ることなんてもしかしたら一生ないかもしれないし。
イケメンはイケメンでもこの人は変人という部類に相応するけど。
とりあえずここは、楽しんだ勝ちでしょう、うん。
「…」
話は変わるけど、このリング…お礼のブツは一体何が良いんだろう?
男の好みってさっぱりわからない…やっぱりバレンタインの時にでもチョコあげればよかったなぁ。
(どうせ今年で最後だったんだし、3年間の礼代わりに)
「…山郷、出ても良い?」
「えっ? あ、はい!」
思考中断。
とりあえず礼の件はあとでにして、ここはドライブというものを楽しみ…
「……いや、だからさ。ベルト」
…ベルト?
腰から腹にかけて手をあてるけど私スカートだからベルトなんて…。
「!(あ、あぁシートベルトかぁ)」
赤面。
顔が熱い、アツイ。
てっきりもう出発した気分でいたよ、私…!
「…いいよ、俺がしてやる」
笑われて更に体が硬直して、結局じっと大人しく待機。
こ、これじゃあ…藤堂のことを悪くは言えない…。
「とっ…し、慎之介先生っ。指輪のお礼…何がいいですか?」
「…礼?」
途端に笑いを止めてきょとん、とした顔をする。
「別にいらな………あ、じゃあ」
そのままでいくかと思ったのに。
何やら思いついたようでイタズラっぽい笑みを浮かべて。
「?」
今締めたばかりの自分のシートベルトを外した。
そのまままた少し前みたいにこちらへと寄ってくる。
ベルトを直すつもりなのかな? でも別によれたりはしてな…
「―――コレがいい」
すっと先生の人差し指が唇に触れて。
直後下の方でカチャ、というベルトが外れた音。
自分のまで外して私のまで外して。
一体なんのつもりなの、先生?
「!(まさかっ…)」
座席と座席の間があまりあいていないのが幸か不幸か。
悟った時には藤堂との顔の距離が近い。
「あ、あのせんせ…」
“冗談ですよね?”
ぱくぱくと口を動かす。
問いかけは声にならず変わりに息が出ただけ。
「…ユリがイヤならしないけど。どっち…?」
唇に熱い吐息を吹きかけといて。
今度は耳ですかい…! このヘンタイ教師…!!
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