まとまらないお話たち
第5章 5
…何はともあれ卑下た会話を繰り広げる男部屋。
一方こちらは…。
「ごめんなさい、手伝って貰っちゃって」
「ううんー気にしなくていいよ」
部屋のお掃除。
深夜にまでかかったそれは、どちらかというとロウ一人が汚した塵であり、そして当然彼のお印しがついたものが多く……触れるのに躊躇われるものがやや多数。
そんな時に硬直してるとメイが手慣れた様子でそれらを取り去っていったのだが。
「(…わ、私がリンさんと××(恥ずかしくて直接は言えない)してる間にふたりはっ…リッ、ま、まさかリンさんの言う通りだなんて…っっ)」
一人放っとけば泡を吐き出しそうな勢いのレピアを、
「レピアさん?」
メイがその名を呼ぶことで正気に戻す。
おかげでレピアのあゎゎゎは一時停止。
「は…はぃ、なんでしょぅ…?」
答えるレピアの声は少し震えてる。
…だ、だってやっぱり、自分は怖さしかなかったけどその間メイさんは楽しんでたなんて……っ。
「…う」
「う?」
羨ましいです…!!
――って、
「めっメイちゃんいつのまにソレを…!?」
片手に抱えたボトルを指差すと、既にそれは空。
「…うふふ、久しぶりに飲みたくなっちゃって」
上機嫌に話すメイの頬はほんのりと赤い。
「飲みたくなったって…」
勘弁して下さいよ、メイさん。
そーいえば、テーブルの上にいくつもの酒瓶が置いてあったような。
しかも全部カラ。
上戸仲間を持つと苦労する……レピアは一度両手で顔を覆い、
「レピアさんもどう? すっきりするわよぉ」
「え、遠慮しとく……。それより…お風呂、入ってくるね」
逃げるように部屋を出た。
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