崩れる音を聞きました…
第5章 手に入れる…
「…ま…て…」
誰かの手が…私の足を掴む…
私は激痛で…意識が…朦朧としていた…
「掴む…な…よ…。死にぞこない…」
足首を掴む手を…蹴る…
「な…なんで……」
つぶやく…死にそうな声…
「早く…死ねよ…」
私は…下腹部の包丁を…声の方へ投げる…
私の血も…ドクドクとあふれ…
制服を真っ赤に染めていく…
深く突き刺したのだ…
私も……出血多量と…火事の煙りを吸って…
死ぬだろう……と…
薄れゆく意識で……感じた…
「……ざまぁ…みろ…」
私は…心から…笑った…