テキストサイズ

片想い

第18章 色に出にけり

俺は無意識に彼女に向かって歩き

彼女を抱き締め

その頬の涙に唇を寄せていた。

驚いた彼女が身を固くしたが

俺は抱き締める腕にさらに力を込めた。

一瞬逃げようとした彼女だけれど

すぐに俺にされるがまま

意識はここになかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ