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もっとして♡

第1章 最高で最低な彼

まぁ、だからあたしは、誠実で優しくて真面目な人が良いんだけどね〜

おっと、だいぶ話しズレちゃった。

「ふ〜ん…で、何処で待ち合わせしてるの?」

もしかして、高級レストランとか‼‼?
行ってみたーい♪♪

勝手な想像で浮かれてるあたしにお母さんが現実的言葉を言った。

母「ファミレスよ。お金無いしね…」クスッ

ガクッ…
ですよねー。うち、そんなお金無いしね。

期待したあたしがバカだった。

「はぁ…」

それから、いろんな事話した。
学校のこと、友達のこと、彼氏のこと…

お母さんはシングルマザーだから仕事で時間がなくて最近はあんまり喋ってなかったから凄い楽しかった。

母「着いたわよ」ニコッ

今日のお母さんはやけに楽しそう。

まぁ、それぐらい好きって事だよね。

あたしとお母さんは車を降りてファミレスに入った。

もう、相手は来てるみたい。
その席へ向かう。

「ところでさ、最初の方に話してた向こうの子供って何歳なの?」

あたしが歩きながら聞いた。

母「えっと…確か高校3年生、2年生、1年生って言ってたわ!」

ピタッ…
あたしは歩くのをやめた。
ってか、歩けなくなった。固まってしまったのだ。

それはお母さんの言葉で固まったんじゃない。
目の前の光景で固まったのだ。

母「あら、裕志さん!!待たせてごめんなさいねぇ」

母が申し訳なさそうに謝りながら、裕志さんの向かいに座る。

裕「全然いいよ。僕たちも今来たばかりだし‼なぁ?孝、輝一、心?」ニコッ

そう。あたしの目の前にはさっき話した、三兄弟がいた。

孝、輝、心「「「あぁ」」」

あたしは突ったったまま、動けずにいた。

そんなあたしにお母さんが話しかけた。

母「凛、何してるの?早く座りなさ…」

「ヤダ‼」

あたしはお母さんの声と被せて言った。

母「ヤダって…」

「あ、あたしやっぱり、帰る。蓮と遊んでくる。お母さんは裕志さんと過ごせばいい。あたしが居なくてもいいじゃない…」

母「だめよ。彼氏とは終わってから会えばいいじゃない。凛にもしっかり話しを聞いて欲しいから」

「でも…」

あの三兄弟と一緒にいたくない。

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