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〜Strawberry JAM〜

第1章 〜失業〜


「待ってくださーい!」


その人を追いかけた私は
少し広い道へ出た。




「いた!私のケータイ…!!」




サングラスの男が道路の向こうに見えて
私は声を上げた。



しかしその男はこちらに見向きをする
様子も見せずタクシーに乗って行った。






『ちっくしょ!追いかけるぞ!』



彼を追いかけていた2人組もまた
急いでタクシーに乗り込む。






「嘘。い、行っちゃった…。」




道端に一人残された私は
車の走る交差点で立ち尽くしていた。

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