テキストサイズ

〜Strawberry JAM〜

第1章 〜失業〜

『は?俺に持って来いって言ってんの?』


「あったりまえじゃないですか!
そもそもあなたが勝手に持って行ったんですよ!?
窃盗ですよ!?」


『あぁ。ごめんごめん。
でもさぁ、これからまた仕事なんだよね。
今、手すきの奴もいないし。
ちゃんとお詫びもするし行き帰りのタクシー代もやるから
こっちまで取りに来いよ。』



来いよ。って…。




男の発言に呆れた私は
自ら携帯電話を取りに行くことにした。





「なんで私が行かなきゃいけないの!?
しかも仕事終わるの9時って…。
本当にムカつく!」




誰もいない部屋に言葉をぶつけ
夕食作りに取りかかった。



まさかこの一件が
私の人生を変えることになるとも知らずに。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ