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22歳の僕

第1章 21歳の僕

レジの研修を終え、更衣室で着替えていた。着替えていると、女性の声が聞こえてきた。「さっき新入社員に研修したんですが、駄菓子の値段は覚えていない、人の話は聞く態度じゃないし、ちょっとどうなんですか?」先程研修してくれた先輩の声だった。僕は耳を疑った。本当にあの先輩だろうか?信じたくはなかった。
それに対し相手のスタッフは「え?マジで?やっぱりなんかあると思ったんだよね。無表情で、態度もよくないし」
僕は愕然とした。何か悪い事でもしたのかな?
ドアが開く音がした。着替えを終えた僕はドアを開けた。後ろ姿であったが、間違えなく僕に研修してくれたあの先輩だった。「間違いじゃなかったんだ…」

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