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「もう、仕事辞めよう」
僕は決めた。何よりあの先輩に腹がたったし、こんな職場で続けるのは無理だと思った。文句の１つでも言ってやろうかと、やや興奮したぐらいだ。ただ今日いきなり辞めるというのも、なんだか気が引ける。今日はとりあえず店長に報告して、今月いっぱいで退職させてもらおう。と僕は思った。職場に早めに着くようにしてすぐさま店長を探した。運悪く今日は休みだった。「最悪だ…」帰るわけにもいかず仕方なく仕事に就いた。さらに悪夢は続いた。昨日事務所で僕の悪口を言っていた先輩達しか今日の勤務はいないのだ。もう逃げ出したかった。
そんな事を考えていたら「景品がなくなったから倉庫から持ってきて」と先輩(嫌味を言っていた)に言われていた。ハッとした僕はすぐに倉庫に向かった。倉庫は個室のような仕組みになっているのですぐに逃げ出したかった自分にはありがたかった。