22歳の僕
第1章 21歳の僕
倉庫の中に入った僕は指定された景品を探した。倉庫の中は段ボールの山だ。やっと人が歩けるくらいのスペースしかない、指定されたのは大きいキャラクターのぬいぐるみだ。ぬいぐるみは比較的倉庫の奥にあった。「こんな奴がどうして人気があるんだろう?客のセンスがよくわからないな。俺だったらいらないなぁ…」気がつくと一人事を言っていた。ぬいぐるみを上に投げてみたり顔を近づけてみたりした。この時間が続けばいいのに…などと呟いているとガサガサと物音が聞こえた。
とっさの事だったのでかなり驚いた。自分でも酷い表情だったと思う。
さらに驚いたのは物音の主は無表情で態度が悪いと僕の悪口を言っていた先輩だった。
とっさの事だったのでかなり驚いた。自分でも酷い表情だったと思う。
さらに驚いたのは物音の主は無表情で態度が悪いと僕の悪口を言っていた先輩だった。