
秘密のカップル
第9章 バレ…そう?汗
ジーっ
弘樹が胸元のファスナーを閉じてくれた。
胸に…弘樹の手が…
梨華「……っ!」
弘樹 ボソッ「梨華、手の甲が当たっただけなんだけど?」
そ、そんなボソッと言わないでよ!
感じてるって…わかったのかな。
あ、れ?
さっきより胸元があいてない?
弘樹「ほれ。これで胸元あかないだろ?」
梨華「ほんとうだ…」
「弘樹すげぇじゃん」「いいね、それで!」「いこいこー!もどろ!」
弘樹……
皆が私たちに背を向けて教室を出て行く。
皆がいるのに、
弘樹「梨華」
梨華「ん?なに……っ…ん…」
私を強く抱きしめて、
少しだけ舌が絡んだキスをした。
「安西ー!中田ー?」
呼ばれてキスをやめる。
弘樹「今行くから」
こんな、
秘密な関係も、嫌いじゃない。
