妹萌えフラグ2
第4章 兄と妹の番外編
「そういえば、母さんは?」
服を着ながら、俺はユイに聞いた。
てか、行為の最中に帰ってきたらとか…考えてなかったし。
「お母さんね、お父さんが赴任先でケガしちゃったから、今飛行機だと思うよぉ」
ユイが、俺の腕にしがみつく。
「なんだって!?聞いてねぇよ!」
「言ってないもん♪」
親父の赴任先は、ヨーロッパのなんちゃらニアとかいう国で、設計士である親父は只今、歴史的建造物から学ぶ新しい建築方法プロジェクトだかなんだかに参加しているらしい。
「てか、そんなに夫婦らしくなかったじゃねぇかよ!」
思い起こせば、親父の単身赴任が決まったときの、母親の反応は実に淡白だった。
「やだなぁ、そんな風に見えても、あの二人は学生結婚だったんだよ?きっと今晩にでもしっぽり決めてるって!」
親父…お前の娘、最低。
「ま、私がご飯作る係りね♪」
「あ、うん」
のぎょう。
とか慌てても、せいぜい1週間くらいで帰ってくるんだろ。
そう思って、異様に嬉しそうに部屋を出ようとするユイの背中を見たその時だった。
「あ、1週間とかじゃなくて、1ヶ月だってさ♪」
ソラミミですか?
「中出しのグッチュグチョのヌップヌプの毎日にしよーね♪」
マジか?
う~ん…ユイの微笑む顔からして、120%マジ!