禁断兄妹
第67章 罪と罰②
───同じ目に合わせてやる‥‥同じ苦しみを、あのクソガキにも味あわせてやるんだよ───
柊君への復讐をほのめかせて
出て行った修斗
這うようにしか動けなかった私は
入れ替わるようにやって来たツトムさんに
あっという間に大きな箱に入れられて
そのままおじいちゃんの家へと
運ばれた。
三階建てのおじいちゃんの家
いくつも部屋があって
中には来客用として
ホテルのようにトイレとバスルームが完備されている部屋もある
その一室へ入れられてから
丸一日以上がたった。
柊君の無事を確かめたいのに
まだ何も起こっていないなら
今すぐ安全な場所に逃げてと伝えたいのに
私の携帯は勿論
部屋にはテレビもなくて
護衛と称して代わる代わるやって来る若い組員が
部屋の中に置いた椅子に腰掛けていて
外に出ることは許されず
ここは三階
庭には厳重なセキュリティ
つまり私は
軟禁状態だった。