禁断兄妹
第7章 二回目の絶頂
優しくて
暖かくて
私のことを誰より可愛がってくれたお兄ちゃん
モデルのアルバイトをするほどカッコ良くて
モテて
何人も彼女がいた。
なのに
どうして私に
妹の私に
こんなことするの
「‥‥嫌い‥‥」
私の震え声に
お兄ちゃんの身体が
微かに震えた。
「嫌いっ、大っ嫌い‥‥っ‥‥!!」
叫ぶように言葉にすると
また
涙が溢れた。
「私は妹なのにっ、兄妹なのに、どうしてこんなこと───」
「俺は妹だなんて思ったこと、一度もなかった‥‥っ!!」
私の言葉にかぶせるように
高ぶる感情を押し殺したようなお兄ちゃんの声
その鋭さに
身体がびくっと震える。