禁断兄妹
第7章 二回目の絶頂
息苦しい沈黙を破って
お兄ちゃんがふっと息を吐いた。
「萌には関係ないことだね‥‥忘れてくれ」
「お兄、ちゃん‥‥?」
動きを止めていたお兄ちゃんの指先が
再び動き始めて
「ンッ、やだぁ‥‥ッ」
「‥‥愛されたいなんて‥‥もう思ってないよ‥‥」
自重気味に小さく笑う声
そして私の耳元に唇を寄せる。
「ただ、死ぬほど、抱きたいだけ‥‥」
狂おしい言葉と共に
花芯を覆うように押し当てられた三本の指
その指の腹が微かに触れるくらいの優しさで
ゆっくりと上下に動き始める。