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禁断兄妹

第91章 禁兄 The Final~Love Never Dies~①


内側へと収縮していく絶頂の余韻
開いたままの両足では受け止めきれなくて
思わず閉じ合わせ
体育座りのようにぎゅっと身体を縮めた。

肩で息をしている私と同じように
荒い息遣いに肩を上下させている柊


「はあ、俺も、イっちまった、はあ、」


「柊‥‥」


「萌にイかされた。触れてもいないのに」


熱い息を吐き出しながら
艶めかしく瞳を細めて


「萌のイキ顔、すごく可愛くて、いじらしくて、たまらなかった‥‥」


ふっと鼻をかすめた雄の匂い
反すうするように
深呼吸をした。

嫌悪感などない
むしろ
柊が一緒に感じてくれたことが嬉しくて
胸いっぱいに喜びが満ちる。


「‥‥柊の身体も、見たい‥‥」


気づいたら
そう呟いていた。


「怖くないか?」


「わからない‥‥」


それが正直な気持ち


「もしかしたら、怖くなってしまうかも知れない。でも、今この瞬間の私は、柊の全部を見てみたいって、心から思ってる‥‥」


「わかった。萌が全てを見せてくれた今、俺も隠すものは何もないよ」


柊は膝立ちになると
Tシャツを脱ぎ捨てた。


「‥‥っ」


思わず息を呑むほどの
完璧に鍛え上げられた美しい裸身

淡いランプだけの薄闇の中でも
強く光を放つような
圧倒的な存在感が空間を支配する。

すごい

痛いほど胸が震え
達したばかりの熱い身体が
いっそう熱くなる。


「俺の身体、ちゃんと見れるか‥‥?」


「うん」


「本当に大丈夫か?」


「目を逸らすことができないくらい、心が奪われてる‥‥」


素直に言葉にした私に
柊は頷いた。


「じゃあ、全部脱ぐぞ」


柊は立ち上がり
はいていたスウェットごと
全てを取り去った。

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