禁断兄妹
第91章 禁兄 The Final~Love Never Dies~①
触れるか触れないかの優しさでクリトリスを擦られながら
後ろから差し込まれる一本の指は
ゆっくりと出入りするたびに
少しづつ奥へと進んでいく。
ゾクゾクと背中を駆け上がる快感に顎が上がり
その首筋を
熱い息遣いの唇が伝う。
優しく身体を慣らすように
けれど焦らすように
中も外も同時に責められて
達したばかりの身体はまたたく間に高められていく。
「はあ、柊、しゅ、う‥‥っ」
「萌に泣かされちゃったから‥‥俺も萌をいっぱい鳴かせたい‥‥」
耳たぶを唇で食まれながら
吹き込まれる甘い囁きに震える。
「萌の全部に触るよ。全部にキスする」
「柊、もう立っていられない」
「‥‥おいで」
抱き締められた身体は一瞬ふわりと宙に浮き
布団の上へと下ろされた。
横に崩した私の両足は
向かい合って腰を下ろした柊に
膝を立てるように真横に押し開かれて
滴るほどに濡れているそこへ
再び伸ばされた柊の両手
「さっきみたいに後ろに手をついて‥‥続けるよ」
今度は前から
手のひらを上に向けた柊の右手の中指が
私にも見えるように差し込まれ
左手の人差し指はクリトリスにあてがわれて
「あぁッ‥‥」
思わずぴんと伸びた背筋
揺れた胸の頂きを
柊の舌先が弾くように舐めあげた。
「きゃっ!」
「‥‥一緒に慣らしていくから‥‥」
「う、うん‥‥ああ‥‥」
固く結実した頂きは
絡みつく舌先に優しく捏ねられ
転がされてはきゅっと吸い上げられて
クリトリスはそっと根元から立てるように
指の腹で優しく擦られる。
差し込まれる指は
浅瀬を行き来することから始まって
何度も慣らされながら
一本から二本へ
三か所へ同時に施される責めは
限りなく優しく
けれど感じ過ぎてしまう
危ういはざまの愛撫に
息も苦しいほどに翻弄されて
鳴かされて
そしてついに二本の指が
根元まで埋め込まれた。
「ンぅッ‥‥!」
私はシーツを掴む両手に力をこめ
天を仰ぐように仰け反った。