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禁断兄妹

第92章 禁兄 The Final~Love Never Dies~②


初めての形で繋がった俺達は
互いの身体に口づけたまま
共に激しく果てた。

二人の身体を
光の輪のように繋いだ快感

力強く大きな円を描いたそれは
少しづつ静まり
小さくなり

俺も萌も
身体と唇から力が抜けて
俺自身を解放した萌は
しっとりと俺の上に崩れ落ちた。


「萌‥‥っ」


慌てて起き上がり
胡坐をかいた上に抱きあげてこちらを向かせると
萌は荒い息を漏らす口の端を白濁に濡らしたまま
余韻に潤む瞳を俺に向けた。

ぞくりとするほど妖艶で
また胸にともる
欲望の炎


「無茶をして‥‥大丈夫か?水を飲むといい」


枕元に置いていたペットボトルを手に取って
腕の中でとろんとしている萌の唇に
そっと運んでやった。

汗ばんだ額に前髪を貼りつけたまま
素直に口を開け水を飲む萌

初めて出会った時
寝起きで水を欲しがり
口元に運んでやったグラスからごくごくと水を飲んだことを思い出す。

可愛い

想像を超えるほど大胆で淫ら
けれど幼い頃と変わらないあどけなさ

一瞬一瞬魅せられ
とりこになる。


「もういいのか?」


「うん‥‥」


残りを飲み干す俺をぼうっと見上げている萌
たまらなく愛おしくて
空のペットボトルを手から落とすと
その顎を包み
口づけた。


「すごく気持ちよかったよ萌‥‥ありがとう‥‥」


「大人になるって、素敵ね‥‥」


「ああ。七年の時は無駄じゃなかった。むしろ必要だったな」


「うん。心からそう思う‥‥」


また引き寄せ合うように
唇を重ねた。

次第に深く
熱くなる口づけで
互いの想いを確かめ合う

十分に慣らした身体を重ねる時が来たと

二人の想いはもう同じ


「しようか‥‥」


「うん‥‥っ」

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