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禁断兄妹

第13章 ごめん萌




なんだ
今の感覚

小さな耳から顎へ
顎から首へ
滑らかに繋がる美しいラインに
釘付けになりながら


萌って
こんな感じだったっけ

俺の視線に全く気づかない萌
顎をあげてグラスの水を飲み干す。

その喉笛の白さが
息苦しいほど俺の胸をざわつかせる。

飲み終えて
はあっと大きく息を吐いたその声が
熱っぽく掠れていて
ぞくっとする。

目の前の女は誰だ

本当に萌なのか

俺はこんな萌
知らない

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