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禁断兄妹

第14章 地獄への入り口


土曜日

あの日電話で話した通り
父さんは夜の九時前に帰ってきた。

久しぶりの帰宅に萌も美弥子も喜んで
遅い夕食をとる父さんと一緒にダイニングテーブルを囲み
あれこれ楽しそうに話している。

俺はそこには加わらず
リビングのソファに座って
その様子を見るともなく眺めていた。

学校のことを楽しそうに話して聞かせる萌
それに耳を傾けて
嬉しそうに微笑んでいる父さんと美弥子

家族団らん

そんな言葉がぴったりだ。

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